小児矯正
小児矯正の治療期間
第一期矯正治療
(おおよそ6歳から12歳頃まで)

乳歯から永久歯に生え替わる時期から、およそ中学校入学までの期間を「第一期」といいます。
顎の骨、お顔の正常な発育を促し、永久歯が正しい位置に、きれいに並んで生えるためのスペースを確保します。 顎骨を拡げるための「拡大装置」、簡単に取り外しができる「プレオルソ」、「マウスピース型矯正装置【※】」を主に使用します。
※場合によっては、ブラケットとワイヤーを用いて歯を動かすこともあります。特に思春期に差し掛かる年齢のお子さまの、見た目へのコンプレックスの解消に役立ちます。
※完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
第二期矯正治療
(おおよそ13歳以降)

この時期からは、成人矯正でも用いられる「マルチブラケット」または「マウスピース型矯正装置【※】」を使用して、歯を動かしていきます。
14歳、15歳からであっても、きれいな歯並びへと改善することが可能です。「時期を逃してしまった」と諦める必要はありませんので、お気軽にご相談ください。
※完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
第一期から矯正治療を
始めるメリット
顎の骨がまだ成長している時期に治療を始めると、骨格そのものを整えながら歯並びの土台を作れます。
これが第一期矯正(早期矯正)の特徴です。土台ができていれば、永久歯が生えそろってから行う第二期治療もスムーズに進みやすくなります。
成長を味方につけることで、抜歯や大がかりな装置を避けられる可能性が高まります。
顎の発育に問題があるまま放置すると、将来的に治療が複雑になりやすいため、気になる点があれば早めの受診をお勧めします。
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歯を抜く可能性が
低くなる -
成長を利用できる
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金額的負担も減らせる
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悪習癖の改善
お子さまのクセを
治すことが大切です
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口呼吸する(ポカン口)
口が開いたままの状態が続くと、舌の位置が下がり、上顎の発育に影響を与えます。 口の中が乾燥しやすくなるため、むし歯や歯周病のリスクも上がります。
鼻づまりがないのに口呼吸をしている場合は、意識的に鼻呼吸を促す練習が必要です。 -

頬杖をつく
テレビを見ているとき、勉強中など、無意識に頬杖をついていませんか。
頬杖をつく行為は、頭の重さが片側の顎に集中し、骨格のバランスを崩す原因になります。 成長期の柔らかい骨には、大人が思う以上に影響が出やすいため、早めにやめさせるようにしましょう。 -

舌癖(ぜつへき)
舌で前歯を押す、飲み込むときに舌を突き出す、といった動きを繰り返していると、歯並びが乱れやすくなります。
発音にも影響が出ることがあり、サ行やタ行がはっきりしないケースも見られます。 当院ではトレーニングで舌の正しい位置を覚えて、改善を目指します。 -

指しゃぶりをする
指しゃぶりが長期間続くと、前歯が前方に押し出されたり、上下の前歯が噛み合わなくなったりします。
3歳を過ぎても指しゃぶりが続いている場合は、少しずつやめられるよう働きかけてあげてください。 -

唇を噛む
下唇を噛むクセがあると、下の前歯が内側に押され、上の前歯が前に出やすくなります。顎の位置にも影響し、噛み合わせ全体のバランスを崩す要因になります。
お子さまが無意識にやっていないか、ときどき確認してみてください。 -

やわらかいものばかり食べる
噛む回数が減ると、顎の筋肉や骨への刺激が不足します。 顎が十分に発達しないまま永久歯が生えてくると、歯が並びきらずガタガタになりやすくなります。
食事に噛みごたえのある食材を取り入れ、よく噛む習慣をつけましょう。
当院で行っている
主な小児矯正
急速拡大装置

上あごが狭いお子さまに使用する固定式の装置です。真ん中にあるねじを少しずつ回すことで、上あごの骨の幅を広げて歯が並ぶスペースをつくります。
特に「交叉咬合(奥歯が反対)」「口呼吸傾向」のあるお子さまに効果的です。
メリット
- 歯を抜かずに矯正できる可能性が高い。
- 鼻の通りがよくなる場合もある。
- 永久歯の萌出位置が安定しやすい。
デメリット
- 装着直後は違和感が強い。
- 口を開けたときに装置が見える。
- 拡大時に痛みを感じることがある。
- 慣れるまで発音しづらい。
- 飲み込みにくさを感じる場合がある。
- 保険が適用できないため自費診療になる。
床矯正

取り外し式のワイヤー付き装置で、歯を動かすスペースを少しずつ広げていく治療法です。
装着時間の管理や保護者の協力が大切ですが、お子さまが「頑張る」気持ちを育てる良い機会にもなります。
メリット
- 成長に合わせて無理のない力で誘導。
- 食事や歯みがきの時は外せる。
- 費用負担が比較的少ない。
デメリット
- 混合歯列期6歳〜11歳くらいの子どもが対象。
- 装着時間が少ないと十分な治療効果が得られない。
- 治療期間が長くなりやすい。
- 装置を着けていると発音が不明瞭になることがある。
- 保険が適用できないため自費診療になる。
保護者の方に
お伝えしたいこと
治療期間はどれくらいになるのか、子どもが装置を嫌がらないか、費用はどれくらいになるのか、そもそも矯正治療で治るのか、治す必要があるのか――。
お子さまの歯並びのことでご不安を抱えている保護者の方は、実に多くいらっしゃいます。
歯並びという口腔の構造的要素の良し悪しは、お子さまの一生涯のお口の健康を左右すると言っても過言ではありません。「しっかり噛める」ということは栄養の効率的な摂取と脳への刺激に、「楽に磨ける」ということはお口の健康の管理のしやすさにつながります。
また、「見た目の良さ」は、お子さまの心を明るく成長させることにもなるでしょう。
当院では、お子さまの歯並びの状態はもちろん、ライフスタイルや性格(飽きっぽい、変化を嫌う、人目を気にするなど)ということまで考慮して、矯正装置や治療法をご提案し、実生活でのアドバイスを行います。
お子さまご自身、そして保護者の方にとってベストと思われる治療法を、十分な話し合いの中で探って参りますので、お気軽にご相談ください。
お子さまの歯並び、顎の成長のことで少しでもお悩みの方は、ご連絡をお待ちしております。
当院の矯正治療の流れ
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01 
初診相談
(歯並びチェック・写真撮影)まずは歯並びや噛み合わせの状態を確認します。
お口の写真を撮り、気になるところやご希望を丁寧に伺います。 -
02 
成長・あごのバランスを評価
レントゲンや模型などを用いて、あごの位置や骨格のバランスをチェックします。
成長段階や生活習慣もふまえて、今後の見通しをお伝えします。 -
03 
装置の種類・
治療方針のご提案検査結果をもとに、症状やライフスタイルに合った治療方法をご提案します。
装置の種類や期間、費用などもわかりやすくご説明します。 -
04 
装置装着・定期調整
(月1回〜3ヶ月に1回程度)装置をつけた後は、歯の動きを見ながら定期的に調整を行います。
違和感や痛みが少ないよう、きめ細かくサポートします。 -
05 
治療後の保定・メインテナンス
治療後は歯並びを安定させるために、保定装置を使用します。
定期的なチェックで、きれいな歯並びをしっかり維持していきましょう。
成長期の矯正は、早すぎても遅すぎても効果が下がるため、最適な開始時期を一緒に見極めていきます。
矯正歯科治療に伴う
一般的なリスクや
副作用について
- 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まるため、歯磨きは丁寧に行い、定期的なメインテナンスを受けることが大切です。
- 矯正装置を装着したり調整すると、不快感や痛みが生じます。これらは数日~1週間程度で慣れることが多いと言われています。
- 装置の使用状況や歯磨き、定期的な通院など、矯正治療には患者さまの協力が非常に大切です。それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 歯を動かすことにより歯の根っこが短くなったり、歯ぐきが下がることがあります。
- ごくまれにですが、歯が骨と癒着して動かなかったり、歯を動かすことで神経が障害を受けたり、顎関節の症状が出ることがあります。
- 歯の動き方には個人差があるため、予想された治療期間が変更となる可能性があります。
- 保定期間中は、保定装置を歯科医師の指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
また、加齢や歯周病などにより歯を支えている骨が痩せると、かみ合わせや歯並びが変化することがあります。
小児矯正のまとめ
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成長期に合わせた
「やさしい矯正治療」 -
取り外しできる装置で
負担が少ない -
お子さまの“やる気”と
“自然な成長”を大切に
小児矯正の相談のタイミング

お子さまの歯並び・生え変わりの状態にもよりますが、5歳頃に一度ご相談くださいましたら、ほとんどの場合、余裕を持って治療を開始することができます。
もしご心配な点がある場合には、4歳の段階でご相談ください。早すぎる、ということはありません。経過観察を挟み、タイミングを見計らって治療を開始いたしますので、ご安心ください。
